チャラめ男子と鈍感女子
うーん、どうしよう。
本心はサボりたいし、作業はもちろん嫌だけど...
「サボるのはやめとくよ。俺真面目だからさ?」
「...慎也のどこが真面目なんだか」
俺の返しに呆れたのか、それ以上愛梨ちゃんは生徒会の話をしなかった。
今までなら、サボればって言われたら絶対サボってたのにな?
ましてや、女の子から言われた事なのに。
「一体どうしたんだ...?」
俺は片手で口を覆いながら、誰にも聞こえないような小さな声で呟いた。