チャラめ男子と鈍感女子
俺は笑顔でそう返すと、エミリーの顔が少し曇る。
「どうしたの?」
「今日の場所。私の行きたい場所ばっかりで、慎也さんは楽しめたのかなって…」
へ?それって…
俺の事気にかけてくれてる?
もう、エミリーは…俺を喜ばすのが上手すぎるって!
んん? それとも自分の好きな相手だからなんだろうか…
「俺もチョー楽しめたよ♪ だからさ…また、行こうね?」
「…はい!
」
俺の言葉に安心したのか、エミリーはいつもの様に顔を赤らめつつ答えた。
そして、二人とも立ち止まっていた足をまた進め出す。
…あれ?
もしかして今…
かなり自然に次のお誘いが出来たんじゃない!?
そっか~。
次のデートかぁ…
他の子とはした事がない二回目のデート。
エミリーがそれを受けてくれる事がこんなにも嬉しいとは。