チャラめ男子と鈍感女子


俺は笑顔でそう返すと、エミリーの顔が少し曇る。



「どうしたの?」


「今日の場所。私の行きたい場所ばっかりで、慎也さんは楽しめたのかなって…」



へ?それって…



俺の事気にかけてくれてる?


もう、エミリーは…俺を喜ばすのが上手すぎるって!


んん? それとも自分の好きな相手だからなんだろうか…



「俺もチョー楽しめたよ♪ だからさ…また、行こうね?」


「…はい!



俺の言葉に安心したのか、エミリーはいつもの様に顔を赤らめつつ答えた。


そして、二人とも立ち止まっていた足をまた進め出す。



…あれ?


もしかして今…


かなり自然に次のお誘いが出来たんじゃない!?


そっか~。


次のデートかぁ…


他の子とはした事がない二回目のデート。


エミリーがそれを受けてくれる事がこんなにも嬉しいとは。


< 241 / 247 >

この作品をシェア

pagetop