チャラめ男子と鈍感女子
あー、今日もいつも通りの生徒会。
俺の作業は終わってるってのに、なんで他の奴らのをしなきゃいけないんだか...
そうだ、せっかくエミリーが真ん前にいるんだから世間話でもしよう!
「この間の日曜さ、エミリー出掛けてたよね?」
「え?...はい!ほ、本屋に用があって...」
なんで話しかけただけで顔が赤くなるのかな?
しかもそんなに慌てなくてもいいのに。
「その時さ、黒のシャツに白のズボンだったよね?」
「...そうでしたっけ?よく覚えてますね?」
「うん、記憶力は人一倍いいんだ♪それでさ、その前の日曜日もエミリーを見たんだよ。白のシャツに黒のズボンだったー」
俺の言っている意図が分からないらしく、エミリーが困惑しているのが端から見ても分かる。