チャラめ男子と鈍感女子
「うー、冷たい....
サポーターって何処にあるんだろう?」
「...なんで保健室にいるの?エミリー」
声をかけた瞬間、足を冷やしていたエミリーの肩がビクリと反応する。
「か、片瀬さん?なぜここに?」
「それはこっちのセリフ。救護所の方が近いのに...」
「それが、人が多くて忙しそうだったので...氷もなくなりかけだったし、自分で処置しようと」
それで保健室まで歩いてきたと?
足痛めてんのに何やってんだか。
「でも...バスケ部の女の子と接触しちゃった時は驚きました」
は?何それ。
「本気で言ってんの?」
接触しただけで後ろに下がる事なんてないだろ?