チャラめ男子と鈍感女子
グラウンドに戻ってきた俺は、あの三人組を探した。
見つけたところでどうするのか。
自分自身分かっていない...ただ、探さずにはいられなかった。
「だけど上手くいったよねー」
どうやら三人は隣のクラスみたいで、1-2のテントの前で喋っていた。
「でも足首捻っただけじゃん?もっと派手に転んでほしかったわぁ」
「言えてるー」
これって、エミリーのこと話してるんだよな?
何で笑って喋ってられんの...
「ねぇ、君たち」
「えっ?...あっ、片瀬くんじゃん!もしかして、今日は私達と遊びたいとか?」
「片瀬くんの奢りなら遊んであげても良いよー?」
俺が声をかけると、三人とも近くに寄ってきて話し出した。
へぇ、この三人俺のこと知ってるんだぁ。
...今はそんな事どうでも良いけど。