チャラめ男子と鈍感女子
「大丈夫?寮で安静にしてる方が良いんじゃ...」
「結構派手にひねってしまったみたいで...
でも見た目ほど悪くないですから」
確かに見た感じは骨折でもしてんのかって位だもんね...
俺だったら絶対休むもん、やっぱりエミリーは真面目だわ。
生徒会だって体育祭終わったから、しばらく作業少ないだろうし。
そんな生真面目なエミリーに、つくづく俺とは正反対な性格なんだなっと思わずにはいられなかった。
「エミリー!一緒に生徒会行こ♪」
今日の授業が全部終わり、生徒会室へと向かうであろうエミリーに声をかける。
だってこんな痛々しい姿の女の子を放っておけないでしょ。
「え?あっ、はい...」
「荷物持つよ!これで少しは歩きやすいでしょ?」
そうして、有無を言わさずエミリーの鞄を肩にかけた。