チャラめ男子と鈍感女子
役員:副会長
突然だけど、俺は女の子と喋るのが好きだ。
その相手が敬語だろうが男口調だろうが構わないんだけど...女の子であれば、ただ。
「......何」
無口とか反応の薄い子は少し苦手。
「いえ、特にこれと言った事は...」
ワースト1は間違いなく、今喋っている七瀬詩音(ナナセ シオン)先輩であろう。
俺が唯一七瀬“先輩”と呼んでいて、尚且つ敬語で話してしまう人だ。
いつもフレンドリーな俺が、この人にだけは親しみを持てない。
「今度中間テストがありますよねー、勉強とか大変じゃないですか?」
「......別に」
...これじゃ会話になりゃしないっ!