チャラめ男子と鈍感女子
「おいおい、片瀬が困ってんだろうが。それぐらいにしとけ」
「むっ...すまない。我を忘れていた...」
ナッキーの興奮をグッチーが宥(なだ)めてくれた。
グッチーってば男らしい!
俺が傍観者なら、近づくのも出来ないだろうに。
「菜月は昔から成績良くないんだよ...本人は頑張ってはいるんだけどな。
だから、お前の事羨ましいんだろう」
グッチーがこっそりと耳打ちをしてくる。
女が苦手なのに、ナッキーの事はよく分かってるんだなぁ。