チャラめ男子と鈍感女子
喫煙所からテニスコートへと戻る途中、サッカー部がグラウンドで練習している姿が見えた。
そういえば、サッカー部はエミリーが見てるんだったか。
少し気になった俺は、サッカー部がいる場所へと近づいていった。
それはきっと、エミリーの不安そうな顔が頭をよぎったから...
「槙ちゃん。夏休み明けでも良いからさ、俺とデートしてくんない?」
「いやいや、俺とカラオケで楽しもう!」
「本が好きなんだよね?俺と今度図書館デートでも、どう?」
めちゃくちゃ男共に絡まれてるー!
なんだコイツら、どんだけ女に飢えてんだよ!