チャラめ男子と鈍感女子
あの後テニスコートに戻った俺は、監視用の椅子に座って“真面目に”見張っていた。
地面から反射してくる太陽の熱ですでに汗だく、シャツはびしょびしょだ。
しかも皆が動き回っているのに、俺だけが一人じっとしていなきゃいけないなんて...
かなり退屈なんですけど。
こんな拷問チックな事を明日もしなきゃならないの?嘘だろ!?
来(きた)る明日のつまらない一日を思い浮かべながら、心の底からため息をついた。