チャラめ男子と鈍感女子
エミリーが帰ってきたのは夕食も終わって少しした時だったらしい。
“らしい”というのも、会長に用があると部屋に訪れたナッキーが喋っているのを聞いたからだ。
『だいぶ疲れていた様だ。風呂に入るとすぐに布団で眠ってしまったよ』
心配そうに話していたナッキーの様子から、エミリーの疲れは相当らしい。
一体何をしてたんだろう...
まぁ明日聞けばいいか。
そう思っていたんだけど、皆疲れて寝付いているバスの車内で聞けず、
エミリーは解散と同時にさっさと寮に戻ってしまって聞けず...
そのまま俺もエミリーも帰省する事になってしまったのだった。