夫人
「えっ…?
どっどういうこと?
私なにか気に障るようなこと…」

「違うんだ。そうじゃない。
キャリー、よく聞いてほしい。」

―何も言わないで。

こんな簡単な言葉すら言えなくなっていた。

「僕は、あの図書館に行った日から…ずっと君のことばかり考えていた。」

「えっ…?」

「いや…本当はもっと前から。
キャリー…僕は君の大切な人になりたい。」

そう言うと、ポケットの中から小さな小さな可愛いイヤリングを取り出した。
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