夫人
ジョエルの手のひらの中にあるイヤリングに気付かないほど頭が真っ白になったキャリー。

夢なのか。現実なのか。

初めての感覚に包まれたキャリーは、小さな声で答えた。

「私も…
ずっと好きだったの…」

ジョエルは、涙を流すキャリーの手を優しく握り、そっとイヤリングを渡した。
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