天狐の守護
魏扇と初めて出会った潤陽はあれから魏扇にべったりだった。
どこにいくにも魏扇。何をするにも魏扇。
魏扇が少し姿を消せば探し回って大泣きする始末。
魏扇も初めはそんな潤陽に呆れていたものの、だんだんと時間が経つにつれ潤陽に心を向け始めた。
今となってはお互いが信頼し合う良い関係を築いている。
「魏扇さんには本当に潤陽が世話になってるな…。感謝しても仕切れない」
「本当にそうだ。さっきの対応も、潤陽が魏扇様の三色団子食べてしまった事を知っていても知らないふりしてくださった。本当、どうしてこんなにも潤陽を良くしてくれるのか…」