天狐の守護
黒い影と朱
今日も全く理解のできない授業に耐え、ようやくの放課後。
友達のマリと駅で別れ、電車に揺られていた。
ようやく金曜日だ。土日は何しようかな。
そんな事を考えながら学校から六つ目の駅、天稲荷山駅で降りた。
山を崩し、開拓した小さな町だ。
ここの町だけは、魏扇も自由に歩き回る事が出来る。
「魏扇ー!ただいま」
「あぁ。おかえり」