天狐の守護



「ねえ魏扇、明日は何するー?」



「女としての品を学ぶというのはどうだ」



「やだよ、失礼なー!」



そう言って魏扇の腕を軽くペシッと叩くと、突然針に刺されたような痛みを頭に感じた。


キン、キンとくる頭痛だ。この痛みには覚えがある。



「魏扇…まただ、なにこれ…いたい」


「あぁ」



顔を歪める魏扇を見る限り、この痛みを感じているのは潤陽だけではなかった。


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