王子様に恋する私はシンデレラ?!
エピソード6 初夜!?
プルルルル
「あら、どうされたのですか?」
いつもよりワントーン高い声で出る。
「もしかして知ってた?」
「なんのことですの?」
この楽しそうな声は今日の私と王子のことを知っていたに違いない。
「とぼけないでよ!」
「そんなに怒らないで。王子とのお泊まり会楽しんでいらしてください。では、王子との素敵な夜を」
「えっ、ちょっとまだ話終わって」
ツーツー
話の途中で電話を切られた。
「もう」
スマホを乱暴にソファの上に投げつけて横になる。
『では、王子との素敵な夜を』
(素敵な夜かぁ、、、)
「理緒。おいで」
真っ白なダブルベッドに横になった王子がポンポンと隣を軽く叩き、私に隣に寝るように誘う。
「はい」
戸惑いながらも王子と同じ布団の中に入る。
あまりの至近距離に心臓が耐えられず、王子に背を向けて横になる。
「なんでそっち向いてるの?」
ドキッ
私の耳元で囁くと、王子の細いけどしっかりした腕が背後から私のお腹辺りに周り、抱きしめられる形になる。
「理緒。こっち向いて」
王子が耳元で私の名前を呼ぶ。
私はそっと王子の方に振り向く。
「好きだよ。理緒」
そう言って私の髪の毛を耳にかける。
突然の王子の告白に鼓動MAXの私。
すると王子は私を置いてどこかへ歩いて行く。
(待って、置いていかないで)
「王子ーーー!」
ドシンッ
「いった〜」
身体中に走る鈍い痛みに目が覚める。
どうやら寝ぼけてソファから大胆に落下したらしい。
(あれ?今の夢?)
「大丈夫?」
声が聞こえて目を開けると、そこにはバスローブ姿の王子が立っていて私に手を差し伸べてくれている。
「ありがとう」
恥ずかしさで赤くなった顔を隠すように下を向たまま上半身を起こし、差し出された手を握る。
王子は軽々と私を持ち上げて立たせると、今度はお姫様抱っこをする。
「えっちょっおうじっ」
「何でしょうか?姫」
「あっ」
パニックでつい"王子"と呼んでしまった私を優しく微笑みながら"姫"と呼ぶ王子。
本当のお姫様になった気分になる。
ガチャ
私をお姫様抱っこしたまま入って左側のドアを開ける。
王子は、その部屋の中央に置かれている真っ白なダブルベッドの上に優しく私を下ろす。
「おやすみ」
そう言うと彼は部屋から出て行こうとする。
「待って」
咄嗟に彼を引き止める。
「何?一緒に寝たかった?」
「そんなこと言ってなっ」
私が否定しようとすると、王子が私の額にそっとキスをする。
「おやすみ」
パタン
固まる私を置いて王子は部屋から出て行く。
「はぁ」
(なんだ、一緒に寝るわけじゃないのか)
ガッカリしたようなホッとしたようなため息を吐く。
ふかふかなベッドに眠気を誘われ、すぐに深い眠りについた。
「あら、どうされたのですか?」
いつもよりワントーン高い声で出る。
「もしかして知ってた?」
「なんのことですの?」
この楽しそうな声は今日の私と王子のことを知っていたに違いない。
「とぼけないでよ!」
「そんなに怒らないで。王子とのお泊まり会楽しんでいらしてください。では、王子との素敵な夜を」
「えっ、ちょっとまだ話終わって」
ツーツー
話の途中で電話を切られた。
「もう」
スマホを乱暴にソファの上に投げつけて横になる。
『では、王子との素敵な夜を』
(素敵な夜かぁ、、、)
「理緒。おいで」
真っ白なダブルベッドに横になった王子がポンポンと隣を軽く叩き、私に隣に寝るように誘う。
「はい」
戸惑いながらも王子と同じ布団の中に入る。
あまりの至近距離に心臓が耐えられず、王子に背を向けて横になる。
「なんでそっち向いてるの?」
ドキッ
私の耳元で囁くと、王子の細いけどしっかりした腕が背後から私のお腹辺りに周り、抱きしめられる形になる。
「理緒。こっち向いて」
王子が耳元で私の名前を呼ぶ。
私はそっと王子の方に振り向く。
「好きだよ。理緒」
そう言って私の髪の毛を耳にかける。
突然の王子の告白に鼓動MAXの私。
すると王子は私を置いてどこかへ歩いて行く。
(待って、置いていかないで)
「王子ーーー!」
ドシンッ
「いった〜」
身体中に走る鈍い痛みに目が覚める。
どうやら寝ぼけてソファから大胆に落下したらしい。
(あれ?今の夢?)
「大丈夫?」
声が聞こえて目を開けると、そこにはバスローブ姿の王子が立っていて私に手を差し伸べてくれている。
「ありがとう」
恥ずかしさで赤くなった顔を隠すように下を向たまま上半身を起こし、差し出された手を握る。
王子は軽々と私を持ち上げて立たせると、今度はお姫様抱っこをする。
「えっちょっおうじっ」
「何でしょうか?姫」
「あっ」
パニックでつい"王子"と呼んでしまった私を優しく微笑みながら"姫"と呼ぶ王子。
本当のお姫様になった気分になる。
ガチャ
私をお姫様抱っこしたまま入って左側のドアを開ける。
王子は、その部屋の中央に置かれている真っ白なダブルベッドの上に優しく私を下ろす。
「おやすみ」
そう言うと彼は部屋から出て行こうとする。
「待って」
咄嗟に彼を引き止める。
「何?一緒に寝たかった?」
「そんなこと言ってなっ」
私が否定しようとすると、王子が私の額にそっとキスをする。
「おやすみ」
パタン
固まる私を置いて王子は部屋から出て行く。
「はぁ」
(なんだ、一緒に寝るわけじゃないのか)
ガッカリしたようなホッとしたようなため息を吐く。
ふかふかなベッドに眠気を誘われ、すぐに深い眠りについた。