DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
別の女の子が、速足で廊下をやって来る。
「ちょっと、さよ子! 走ったら危ないって言ったでしょ。昨日も電信柱にぶつかりそうになったんだから、そろそろちゃんと気を付けてよ。ケガしなかった?」
朱獣珠がハッキリと熱を持った。
鼓動のようなリズムが高鳴った。
間違いない。この子だ。
【青龍の預かり手】
小柄な美少女。
口が裂けても本人には言えない表現で申し訳ないけど、典型的なロリ巨乳だ。
真ん丸な目は青みがかっていて、色白な顔は、頬も唇もマシュマロっぽい。
胸の発育が大変よろしい。
軍服に似た制服をカッチリ着ててさえ、ハッキリわかる。
その胸のあたりで、チカラが鼓動するのが感じられた。