DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
【いきなりド直球の質問しちゃうのはアレかもしんないんだけどさ、気の利いた言葉も思い付かないし、単刀直入に言うよ。不思議なペンダント、付けてんでしょ?】
さよ子って呼ばれたほうの最初の美少女が、おれと青い目の子を見比べた。
「鈴蘭、このセンパイと知り合い?」
「知り合いじゃないけど、知り合うべき人だと思う。宝珠が……わたしの青獣珠が、そう言ってる。あなたは朱雀の預かり手ですね?」
まじめそうな表情で、青龍の鈴蘭はおれを見据えた。
ほぼ毎日、夢で会い続けてるだけに、デジャ・ヴが強烈だ。