大好きな先輩は隠れ御曹司でした
光希を幸せにする為に生きるとも取れるその宣言は光希の心を震わせる。

「ーーー今日、先輩からいっぱい言葉を貰って、もうそれだけで私は十分幸せ」

「言葉だけで?随分欲がないなぁ」

「そんな事ない。先輩が私にくれた言葉がどれだけ私を救ってくれたか」

誇張じゃない、それが事実だ。

「そっか。それならこれからはもっと光希に伝えなきゃだな」

「私も。伝えるね」

好きって気持ちも、不安や疑いなんかのネガティブな気持ちも。
きっとそれがこれから二人で生きていくのに一番大切だから。




fin.
< 144 / 148 >

この作品をシェア

pagetop