大好きな先輩は隠れ御曹司でした
「コスパも良いですし。夜のメニューも気になりますね」
「夜かぁ。気になるけど、私、数少ない機会だから失敗はしたくないんだよねぇ」
ぐるりと店内を見渡して、今度は静香さんが小さく溜息をついた。
小さなお子さんがいる静香さんが夜に外食出来る機会は限られている。特にお洒落なお店は子連れで来れないから、と残念そうだ。
「じゃあ、私が一度来てみます。で、良かったら今度の課の忘年会をここにしましょう!」
いい事を思い付いた、と声を上げたら、静香さんが堪え切れないと大きな声で笑い出した。
「あははっ、ははっ。もぅ、冴島ちゃんってば相変わらず良い子なんだから」
「え、あの、静香さん?」
「そんな良い子だから、二年前に私に勘付かれちゃったのに」
「ーーーあ、でしたね」
「思い出した?」
まだ収まらない笑い声と一緒に尋ねられて、光希は小さく頷いた。
「夜かぁ。気になるけど、私、数少ない機会だから失敗はしたくないんだよねぇ」
ぐるりと店内を見渡して、今度は静香さんが小さく溜息をついた。
小さなお子さんがいる静香さんが夜に外食出来る機会は限られている。特にお洒落なお店は子連れで来れないから、と残念そうだ。
「じゃあ、私が一度来てみます。で、良かったら今度の課の忘年会をここにしましょう!」
いい事を思い付いた、と声を上げたら、静香さんが堪え切れないと大きな声で笑い出した。
「あははっ、ははっ。もぅ、冴島ちゃんってば相変わらず良い子なんだから」
「え、あの、静香さん?」
「そんな良い子だから、二年前に私に勘付かれちゃったのに」
「ーーーあ、でしたね」
「思い出した?」
まだ収まらない笑い声と一緒に尋ねられて、光希は小さく頷いた。