大好きな先輩は隠れ御曹司でした
首を傾げながら席に戻る時にも「部長と藤末さん……」と無意識に声にでていたらしい。
「藤末さんがどうしたの?」
静香さんに声をかけられて初めて、光希ははっと我に返った。
「あ、や……。静香さん、藤末さんをご存知ですか?」
「国際営業部の藤末さんでしょ?こないだ冴島ちゃんが書類渡してくれた相手じゃない。いっつも髪をきっちりセットしてる」
「あぁ、ダークブラウンの巻き髪の」
「そうそう。確か岡澤主任と同期じゃなかった?」
「あー……多分そうです」
鋭くはない光希でも、やっと理解出来た。
岡澤は『自分に好意を寄せてくれてる女子社員と一緒に海外出張』になった事に『ごめんな』と誤ったのだ。
急に納得顔になった光希を不審がる静香さんを尻目に急いでメールに返信する。
『大丈夫だよ。でも金曜日のお店は会社の近くの居酒屋さんにしよっかな』
「藤末さんがどうしたの?」
静香さんに声をかけられて初めて、光希ははっと我に返った。
「あ、や……。静香さん、藤末さんをご存知ですか?」
「国際営業部の藤末さんでしょ?こないだ冴島ちゃんが書類渡してくれた相手じゃない。いっつも髪をきっちりセットしてる」
「あぁ、ダークブラウンの巻き髪の」
「そうそう。確か岡澤主任と同期じゃなかった?」
「あー……多分そうです」
鋭くはない光希でも、やっと理解出来た。
岡澤は『自分に好意を寄せてくれてる女子社員と一緒に海外出張』になった事に『ごめんな』と誤ったのだ。
急に納得顔になった光希を不審がる静香さんを尻目に急いでメールに返信する。
『大丈夫だよ。でも金曜日のお店は会社の近くの居酒屋さんにしよっかな』