大好きな先輩は隠れ御曹司でした
うちの会長、小笠原健氏は昨年体調を崩して社長職を退くまで、業界の雄と言われた人だ。
少し仕事量をセーブ出来るようにと社長から会長に就任したが、そのカリスマ性は今も健在で人気も高い。年齢もまだ若いし、密かに「体調が万全になったら社長に返り咲きもありじゃないか」と期待している人も多いと聞く。
その会長の甥……?
「うっそー!じゃあ、岡澤主任、御曹司じゃない!!」
あまりに大きな声に、固まっていた光希の身体がびくりとする。
「ちょっと!声が大きいってば!外に聞こえちゃうじゃない」
「でも、だって、それ凄すぎますでしょ!」
大きすぎる反応を藤末が咎めているが、相手は驚き過ぎてそれどころじゃないらしい。さっきより幾分声を潜めたが、まだ興奮した声だ。
少し仕事量をセーブ出来るようにと社長から会長に就任したが、そのカリスマ性は今も健在で人気も高い。年齢もまだ若いし、密かに「体調が万全になったら社長に返り咲きもありじゃないか」と期待している人も多いと聞く。
その会長の甥……?
「うっそー!じゃあ、岡澤主任、御曹司じゃない!!」
あまりに大きな声に、固まっていた光希の身体がびくりとする。
「ちょっと!声が大きいってば!外に聞こえちゃうじゃない」
「でも、だって、それ凄すぎますでしょ!」
大きすぎる反応を藤末が咎めているが、相手は驚き過ぎてそれどころじゃないらしい。さっきより幾分声を潜めたが、まだ興奮した声だ。