大好きな先輩は隠れ御曹司でした
7.
仕事の後、光希がいるのは職場近くの居酒屋でもバルでもなく自宅のベッドの上だ。
「37.5℃かぁ。熱出すなんて久しぶりだな。風邪引いたかな」
側では体温計を見て心配そうな顔をした岡澤が、光希にお粥を食べさせようとしている。
「あの、先輩。来週から出張なのに風邪うつしたらダメなんで、帰ってください。微熱だし、私なら大丈夫だから」
「何言ってんだか。大事な彼女が寝込んでるのに看病しない男なんていないって。それに俺さ、光希が責任感じちゃうって分かってて風邪うつされちゃうような奴じゃないから。安心して看病されない」
「ーーーごめんなさい」
「ほら、悪いと思ってるならさっさと食べて薬飲む!自分で食べれないなら、あーんってするぞ」
「や、それは……」
「37.5℃かぁ。熱出すなんて久しぶりだな。風邪引いたかな」
側では体温計を見て心配そうな顔をした岡澤が、光希にお粥を食べさせようとしている。
「あの、先輩。来週から出張なのに風邪うつしたらダメなんで、帰ってください。微熱だし、私なら大丈夫だから」
「何言ってんだか。大事な彼女が寝込んでるのに看病しない男なんていないって。それに俺さ、光希が責任感じちゃうって分かってて風邪うつされちゃうような奴じゃないから。安心して看病されない」
「ーーーごめんなさい」
「ほら、悪いと思ってるならさっさと食べて薬飲む!自分で食べれないなら、あーんってするぞ」
「や、それは……」