大好きな先輩は隠れ御曹司でした
つまりは光希のせいだとチクリと嫌味も混ぜられたが、心配要らないと断言してもらえたのは嬉しかった。
おかげで今は穏やかな気持ちで岡澤の帰国を待てる。課長に頼まれたお使いの帰りにカフェでミルクティーをテイクアウトしちゃう余裕もあるくらい。
光希がホクホク顔でお店を出ようとした時、カウンターに座る女性が困った顔でキョロキョロと周囲を見渡しているのが目に入った。何か探しているらしい。
「あ!」
その視線の先を追うように、周囲を見渡した光希の目にキラリと光る小さなモノ。女性からは観葉植物が邪魔をして見つからないのだろう。
近寄ってみると、それはピンク色のストーンが付いたシンプルなピアス。
拾い上げて、足早に女性に近付いた。
おかげで今は穏やかな気持ちで岡澤の帰国を待てる。課長に頼まれたお使いの帰りにカフェでミルクティーをテイクアウトしちゃう余裕もあるくらい。
光希がホクホク顔でお店を出ようとした時、カウンターに座る女性が困った顔でキョロキョロと周囲を見渡しているのが目に入った。何か探しているらしい。
「あ!」
その視線の先を追うように、周囲を見渡した光希の目にキラリと光る小さなモノ。女性からは観葉植物が邪魔をして見つからないのだろう。
近寄ってみると、それはピンク色のストーンが付いたシンプルなピアス。
拾い上げて、足早に女性に近付いた。