大好きな先輩は隠れ御曹司でした
「何かあったって訳じゃないんです。でも……ふふっ。光希さんに聞いて欲しいなぁって」
「ーーー婚約者さん?」
「はい。かれの叔父様、この方も私の父のお友達なんですけど、その方が卒業前にお式だけ挙げてはどうだって言ってくださって」
「え……」
「そうしたら彼がいつ海外赴任になっても、忙しくならないだろうって」
頬を染めた清花は、ドレスショップに予約を入れた事や式場をご両親がピックアップし出した事、浮かれてブライダル雑誌を買った事を嬉しそうに話す。
どんどん光希が無口になっていくのも気付かずに。
「ね、清花ちゃんさ。恋、してるんだね」
潤んだ瞳と上気した頬、堪え切れない笑み、そして全身から漂う幸せのオーラ。
それら全て、恋を得た女性特有のものだろう。
「ーーー婚約者さん?」
「はい。かれの叔父様、この方も私の父のお友達なんですけど、その方が卒業前にお式だけ挙げてはどうだって言ってくださって」
「え……」
「そうしたら彼がいつ海外赴任になっても、忙しくならないだろうって」
頬を染めた清花は、ドレスショップに予約を入れた事や式場をご両親がピックアップし出した事、浮かれてブライダル雑誌を買った事を嬉しそうに話す。
どんどん光希が無口になっていくのも気付かずに。
「ね、清花ちゃんさ。恋、してるんだね」
潤んだ瞳と上気した頬、堪え切れない笑み、そして全身から漂う幸せのオーラ。
それら全て、恋を得た女性特有のものだろう。