傷だらけの君は
「まだ一緒にいたい」
「うん」
「沖田さん、目を閉じないで」
「閉じないよ」
祈った。
何度も、何度も。
一度も助けてくれたことなんてなかった神様だってことも忘れて。
「沖田さん――――死なないで……!」
なにも言わなかった。
沖田さんの顔に、一筋の涙が落ちる。
それがあたしの涙なのか、……そうじゃないのか、
確認するすべなんてどこにもない。
神様、聞いてよ。
あたしはどうなってもいいから、沖田さんを助けて。
お願い……
もうこれ以上、
あたしから大切な人を奪わないで――――