哀しき野良犬
俺は昨日が給料日だった。
だから母には少し奮発してやるつもりだったが、母は 「牛丼が食べたい」 と言い、チェーン店の安価な牛丼屋に入った。
遠慮して牛丼屋を選んだのだろうが、それでも母はとても嬉しそうで、そんな母の顔を見ていたら、さっきまで凹んでいた俺の気持ちも少しだけ落ち着いて来た。
「俺、実はさぁ・・・・・・」
そこまで言ったところで、店内のテレビが緊急速報を流した。
店内にいる全員の視線がテレビに集中した。
だから母には少し奮発してやるつもりだったが、母は 「牛丼が食べたい」 と言い、チェーン店の安価な牛丼屋に入った。
遠慮して牛丼屋を選んだのだろうが、それでも母はとても嬉しそうで、そんな母の顔を見ていたら、さっきまで凹んでいた俺の気持ちも少しだけ落ち着いて来た。
「俺、実はさぁ・・・・・・」
そこまで言ったところで、店内のテレビが緊急速報を流した。
店内にいる全員の視線がテレビに集中した。