妄想の恋が実現した結果。
「だって相思相愛の二人がいるのに私は邪魔じゃない!
あなたはよく寝言で詩織とつぶやいているじゃない!私は邪魔な存在なの!
わかる!?この苦痛!?」
「わからない。僕は君のことが好きだ。
最初は受け入れてくれたじゃないか!どうしてなんだ!」
するとドアに黒い大きな影が現れた。
「今、何時だとお思いですか!早くお休みになられてください!
いいですね!ほら、早く!」
鏑木だ。鏑木がなぜ怒っているのかって?そ、それは…
「私の睡眠を邪魔しないでください!」
が理由です…それを主に言うのはどうかと思うけど…
でも巨人が目の下にクマがあったらもうそれはそれはで、ゾンビ状態。
ハロウィンの時は寝ずに飾りつけしたりして、
朝起こしに来たときは本物のゾンビ~!と叫んだことがしばしば。
こうして立花さんの話を聞けずにもやもやしているとあっという間に朝になってしまった。
「お嬢様!朝ですよ!早く起きてください!」
鏑木が起こしに来る。もう、一睡もしてないんだけどね。
おはよう、そう言い残し急いで化粧室へ向かう。
私の誕生日にお父様が作ってくれた場所。
ここで多分で来ているであろうクマを隠す。
「おはようございます。お父様、立花ご一行様。」
「おはよう、なんだか昨日は鏑木に怒鳴られる夢を見た。
久しぶりじゃな~!」
なにが久しぶりじゃな~!ですか!!もう…
朝食を食べ終わったところの立花(綾斗)さんが
「すみません、お話があります。お父様より先にお話しさせてください。」
ああ、いいだろう、そう小さくお父様がつぶやいた。
「失礼ながら昨日、詩織と話しているのを盗み聞きしてしまいました。
申し訳ありません。でも僕はいくつか訂正させていただきます。
僕は昔から詩織が僕に好意を持っていることを知っていました。
ですが僕には本宮さん、いえ香織ちゃんがいました。
たった1度しか会っていないのにしかも幼かった時なのに僕の頭から香織ちゃんは消えてくれませんでした。
僕は一度も詩織を女としてみたことはありません。」
なんでなの、なんで今言うの…?せっかく気持ちの整理ができたばっかりなのに
なんでそんなこと言うの…?また気持ちが揺らいじゃう…
「改めて言わせて。僕は君と婚約できてよかったと思う。
それに正式には婚約破棄されていないしね。」
そ、そんな…
「鏑木!なんで!なんで破棄してくれなかったの!!」
「私はただお嬢様のお心の気持ちのままに動いたまでです。
ですが、意に沿わないというのでしたら私を処罰してください。」
私の心…?考えた時、ふとお父様が歌っていたあの歌を口ずさんでいた。
「好きって言われた瞬間に 私も好きだと自覚した
あなたの優しさが好きだから 同じことを思ってた
ずっと僕のそばにいてほしい 言われた瞬間 こちらこそ
あなたのことが好きだから 私もそばにいたいんだ
永遠に一緒に過ごそうね 私たちは固く誓った
なのにあなたはどうして 私がそんなに嫌だったの?
私はあなたを心から愛しているのに…」
思い出した。眠り歌でお母様が歌ってた…
あなたはよく寝言で詩織とつぶやいているじゃない!私は邪魔な存在なの!
わかる!?この苦痛!?」
「わからない。僕は君のことが好きだ。
最初は受け入れてくれたじゃないか!どうしてなんだ!」
するとドアに黒い大きな影が現れた。
「今、何時だとお思いですか!早くお休みになられてください!
いいですね!ほら、早く!」
鏑木だ。鏑木がなぜ怒っているのかって?そ、それは…
「私の睡眠を邪魔しないでください!」
が理由です…それを主に言うのはどうかと思うけど…
でも巨人が目の下にクマがあったらもうそれはそれはで、ゾンビ状態。
ハロウィンの時は寝ずに飾りつけしたりして、
朝起こしに来たときは本物のゾンビ~!と叫んだことがしばしば。
こうして立花さんの話を聞けずにもやもやしているとあっという間に朝になってしまった。
「お嬢様!朝ですよ!早く起きてください!」
鏑木が起こしに来る。もう、一睡もしてないんだけどね。
おはよう、そう言い残し急いで化粧室へ向かう。
私の誕生日にお父様が作ってくれた場所。
ここで多分で来ているであろうクマを隠す。
「おはようございます。お父様、立花ご一行様。」
「おはよう、なんだか昨日は鏑木に怒鳴られる夢を見た。
久しぶりじゃな~!」
なにが久しぶりじゃな~!ですか!!もう…
朝食を食べ終わったところの立花(綾斗)さんが
「すみません、お話があります。お父様より先にお話しさせてください。」
ああ、いいだろう、そう小さくお父様がつぶやいた。
「失礼ながら昨日、詩織と話しているのを盗み聞きしてしまいました。
申し訳ありません。でも僕はいくつか訂正させていただきます。
僕は昔から詩織が僕に好意を持っていることを知っていました。
ですが僕には本宮さん、いえ香織ちゃんがいました。
たった1度しか会っていないのにしかも幼かった時なのに僕の頭から香織ちゃんは消えてくれませんでした。
僕は一度も詩織を女としてみたことはありません。」
なんでなの、なんで今言うの…?せっかく気持ちの整理ができたばっかりなのに
なんでそんなこと言うの…?また気持ちが揺らいじゃう…
「改めて言わせて。僕は君と婚約できてよかったと思う。
それに正式には婚約破棄されていないしね。」
そ、そんな…
「鏑木!なんで!なんで破棄してくれなかったの!!」
「私はただお嬢様のお心の気持ちのままに動いたまでです。
ですが、意に沿わないというのでしたら私を処罰してください。」
私の心…?考えた時、ふとお父様が歌っていたあの歌を口ずさんでいた。
「好きって言われた瞬間に 私も好きだと自覚した
あなたの優しさが好きだから 同じことを思ってた
ずっと僕のそばにいてほしい 言われた瞬間 こちらこそ
あなたのことが好きだから 私もそばにいたいんだ
永遠に一緒に過ごそうね 私たちは固く誓った
なのにあなたはどうして 私がそんなに嫌だったの?
私はあなたを心から愛しているのに…」
思い出した。眠り歌でお母様が歌ってた…