朝起きたら親友が女になってた件。
「ハズ、ただい___…うわ、お前何してんの」
右手には目玉焼きとウインナー、サラダが入ったお皿を、左手には三角に握られたおにぎりが何個か皿にまとめられているものを持っていた。
両手が塞がっているため扉を足で開ける。
扉を開けた先に見えたものは、ベッドの下を探っているハズの姿だった。
「いや、ほなってさ…男子高校生なんやし、それぐらいはあるんちゃうかなと思って…」
俺に名前を呼ばれて、身体を跳ねさせたハズ。
金髪のツインテールが少しだけ揺れた。
「ばかじゃねーの。そんなありきたりな場所に隠してるわけないだろ」
机に朝ご飯を並べ、ため息をつきながらハズに視線を送る。
ハズはどこに隠してるんだと言わんばかりの目でこちらを見つめ返していた。
「ていうかハズ、まだ課題終わってなかっただろ。余計なことしてないで早く終わらせなよ」
ラップに包まれたおにぎりを手に取り、口に運ぶ。
中には鮭が入っていた。