†私の初恋レシピ†

「ちょっとヤヤ!あんた今までドコで何してたの?」



後ろから七海チャンが背中をつっついてくる。



「え?あー・・・ちょっとトイレに。」



日南田先輩とのコトはなんとなく、秘密にしてみた。




ところが!



「ふ〜ん。そんなにニヤけるようなコトなのに、ウチには言えないってコト?へ〜。そっか、そっか〜。」



「え!私そんなにニヤけてる?!」



バッと後ろを振り返る。




ペシッ



「ふぎゃ?!」



デコピンされたぁ・・・。



涙目になりながらオデコを摩ってるウチを見て、七海チャンが笑ってる。



「ヤヤ、あんたって本物の天然ボケだよ。うん。ック・・・ァハハ!!」



そう言って七海チャンは私の背中をバシバシ叩く。




「て、天然ボケぇ?!?!そんなわけ無いじゃん!!」



−シーン・・・−



教室が一気に静まり返った。



あ・・やばぃカモ・・・大声出しちゃった。ッ!そうだ!!七海チャンはどうしてる?



下向いて笑ってる。そして、一気に教室が笑いに包まれた。



「佐藤?・・・今のは寝言か?」



完全に怒りマークが頭に乗った先生が、ズンズンこちらへ向かって歩いてくる。



「ぃや、あの・・・私、お昼寝の時間は6時限目って、決めてるんです!だから、寝言じゃ無いですぅ!怒らないで〜!!」



私は必死に弁解して、七海チャンの後ろに逃げた。



「・・・!!佐藤、お前は本物の天然ボケだよ。ほら、おとなしく小突かれろ。」



先生は何故か突然笑いだした。私、なんか変なコト言ったかなぁ?なんかクラスの皆も笑ってるしぃ・・・。



「もぅ!私が小突かれるかもしれないって時に、なんで皆笑ってんのぉ〜!!七海チャンも、笑ってないで助けてよぉ。」



必死に七海チャンを揺らして助けを求める。


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