†私の初恋レシピ†
キュッキュッ
蛇口を閉めてる音に可愛いなーなんて感じながら私はトイレを後にした。
「・・・あ、手拭かなきゃ。」
ボソッと独り言をこぼしながら、ブレザーの両ポケットに手を突っ込む。
あれ?
ゴソゴソっとポケットをもう一度探ってみたが、いつも入れてるハンカチの感触が全く感じられない。
「ん〜?落としちゃったかなぁ?」
すかさず来た道を振り返ってみたが・・・・
「無いなぁ。。。」
あ!もしかしたら、さっき教室出た時かも。
トイレに行く途中の角を曲がった時に、ちょうど走って来た男子にぶつかったんだよね〜。
アレ、痛かったなぁ・・・。
そんなことより、とりあえず行ってみよう!
私はバッと走り出した。