俺が好きって認めれば?【完】
いつの間にか私の聞いていないところで、話が進められていた。





ちょっとちょっと…!


なんで私の許可なく、勝手に話が進んでるの!?





私のこと、無視しないでよっ~!





「じゃ、そういうことだから恵那。頑張れ」


「えっ、美冬!?」





…美冬さんっっっ!?


その満面の笑みはどういう意味ですか…!





グッドラックと言わんばかりに立てられた親指が私へと向けられる。





美冬は私が、こんなチャラ男と2人で帰るのを許したの…!?





「そういうことだから、勝手に帰んなよ」





恭哉君はニヤリと笑みを零すと、ポンッと私の頭を撫で、自分の席へと戻ったのだった。





あっ、頭、撫でられた…。





呆気に取られ、恭哉君の背中を見ていた。
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