俺が好きって認めれば?【完】
「恵那、どうかした?」





美冬はいつも優しい。常に優しい。


様子の違う私に気づいて、優しく声をかけてくれた。





「ん~…なんていうか、自分でもよく分かんないかも」





この胸が締め付けられるような感覚。





…まさか。


……まさか、ね?





ううん、これは違う。


絶対、違う…!!





……よね?





それからもボーリング勝負は続き、結果、点数が同点で終わるという奇跡を呼び、第1回ボーリング大会は幕を閉じたのだった。





そしてその日の帰り道、私は恭哉君と2人で帰っていた。





どうして2人で帰っているのかと言うと、遊君が「俺は美冬を送ってくから、恭哉は恵那ちゃんをお願いね♪」と勝手に決めて帰ってしまったため、恭哉君に送ってもらってる最中なのだ。
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