俺が好きって認めれば?【完】

「いいからこっち来いよ」

###♡





あれから1ヶ月弱が経過した。


梅雨の時期に入り、ここのところ毎日雨が降っていた。





あのボーリング大会をきっかけに、私たちの関係は少し変化をしていた。





大きく変わったことと言えば、4人で一緒にいることが多くなった。





お昼は遊君が私たちのクラスへと来て、一緒にお昼を食べる。


帰りは、部活が無い日は4人で帰るし、部活がある日は、たまーに恭哉君と2人で帰ることもある。


…それは、本当に極たまにだけど。





恭哉君とも普通に話せるようになったし、なんやかんや一緒にいて気を遣わなくていいので楽なのだ。





相変わらず恭哉君はモテモテっぷりで、常に沢山の女の子が周りにいる。





毎日のようにお昼や帰りなど、誘われている光景を目にする。





そんな人気な人が、私たちと一緒にいるっていうのが、少しばかり変な感じがするのも無理はない。





「ねえ美冬」


「んー?」





そんな今は4限目の自習の時間。


これが終われば、次はお昼の時間だ。





美冬は隣の席で、先ほどから面白くなさそうに読書をしていた。
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