俺が好きって認めれば?【完】
「人生って何が起きるか分かんないね」


「いきなりどうした?」





美冬はつまらなさそうに本を読みながら、私の言葉に返事をする。





「なんとなく、思っただけ」


「まあ、私はこうなることは読めていたけどね」


「えっ!?ほんとに?」





大きな目を見開き、横顔の美冬を見る。





「分かりやすいんだよね~展開が」





分かりやすいっ!?


具体的にどこがっ!?





「自分の気持ちを隠せてないところとか」





ええっ!


私の気持ち…!?





「協力者の出るタイミングとか」





協力者…?


もしや、遊君のこと?
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