俺が好きって認めれば?【完】
それから数時間後。


目を覚ました私の元に、美冬がお見舞いで来てくれていた。





「で、もう体調は大丈夫?」


「う、うん。とりあえず今はなんとか」





美冬にはものすごーーく心配をかけてしまった。


本当に申し訳ないことをしてしまったと思っている。





「とにかく、恵那が無事でよかったけど。一言くらい連絡してよね。午後の授業に姿出さないから、何かあったんじゃないかって本当に心配したんだから」


「それについては、本当にごめんっ」


「…まあ、恭哉君の姿もなかったから、多分大丈夫とは思ってたけど」





そう言って美冬は優しく笑った。





「そのことなんだけどさ」


「ん?」


「なんで恭哉君が、私のことを助けてくれたの?」





確か恭哉君は購買に行くって言ってたし、あんな場所、用事がない限り普通は来ないと思う。


どうしてあの場所に恭哉君がいたのか気になっていたのだ。





本人に聞こうにも、色々あってタイミング逃しちゃったし…。





「遊と恭哉君が教室に戻って来て、私が恵那は女の子たちに呼ばれてどこかに連れてかれたって言ったら、恭哉君が探してくるって言って、教室を飛び出してったんだよ」
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