俺が好きって認めれば?【完】
愛されてるだなんて…


美冬まで私のことからかってるな~!





「だって、そうじゃないと普通あんな必死に探さないでしょ?」


「それは…」





恭哉君がどうして私のことを、そんな必死になって探してくれたのかは分からない。


いつも通り気まぐれなのかもしれないし、もしかしたら、本当に私のことを心配して探してくれたのかもしれない。





恭哉君の本当の気持ちは、恭哉君にしか分からないのだ。





私が考えたところで、いつまで経っても答えは出ないよ。





…でも、美冬の話を聞いて、正直嬉しかった。





恭哉君が私を探して助けてくれた。





どうしようもないくらい嬉しかった。





どんな理由だろうと、それはきっと変わらない。





だからこの気持ちは、そっと胸の奥にしまっておこうと思う。
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