俺が好きって認めれば?【完】
「最近の恵那を見てたらなんとなくそう思ったんだけど…違った?」





「ちっ、違うよ…!全然違う!私が恭哉君を好き!?そっそんなのありえないよ~?」





と、必要以上に早口で喋り、視線をキョロキョロと泳がせてしまう。





「だっ、だって美冬も知ってるじゃん!私が恭哉君に気まぐれでファーストキスを奪われたこと…!そんなことされたら、好きになんてなれないよ、ね?」





そうだよっ!


私は恭哉君にファーストキスを奪われたんだよっ!?





あんなことされちゃ、好きになんてならいよっ…!





「でも、前ほど恭哉君のこと嫌いじゃないでしょ?」


「まあ、うん…それはそうだけど…」





そう言うと、美冬は優しくニッコリと微笑む。





「意地張るのもやめて、ちょっとくらい素直になったらいいことあるかもよ」
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