俺が好きって認めれば?【完】
素直…?





と、美冬の発言に首を傾げていると、美冬はカバンを肩にかけると立ち上がる。





「じゃ、私そろそろ帰るね」


「あっうん!お見舞いに来てくれてありがとね」





そう言って、美冬は見送ろうとして「あっ」と思い出したように声を上げる。





「そういえば、恭哉君は風邪引いてなかった…?」





私のせいで恭哉君まで濡れちゃったわけだし…。





「いつも通りに見えたけど。気になるなら、連絡してみたら?」


「へっ!?れ、連絡なんて…」


「じゃ、ゆっくり休むんだよ」





ポンポンッと私の頭を優しく撫でると、美冬は部屋を出て行った。
< 186 / 384 >

この作品をシェア

pagetop