俺が好きって認めれば?【完】
頭を左右にブンブン振り、考えていたことを吹き飛ばすと、そのままの勢いで通話ボタンを押した。





ドキドキ…ドキドキ、と呼び出し音を聞くたび、鼓動が早くなっていく。





お願い、早く出てくださいっ…


じゃないと、私の心臓がもちそうにないんだけどっ!





「もしもし」


「あっ、恭哉君っ…!」





昨日振りに聞く声は、どこか気だるげだった。





心臓の音が早まる中、私は一生懸命冷静を装って話す。





「えっと、あの…その、体調は大丈夫?」


「…俺は平気だけど」


「ほんとっ?風邪とか引いてない?」


「…ああ」





よかった~…!


これで一安心だねっ!





と胸を撫で下ろし、用は済んだので電話を切ろうとすると、恭哉君が口を開く。
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