俺が好きって認めれば?【完】
「さっすが遊び人の恭哉君だね~♪」


「おい、お前バカにしてんだろ」





ヘラヘラとする遊に嫌な目を送り、小さくため息を零す。





恵那のことは嫌いじゃないが、好きでもない。





今は反応が面白くて遊んでやってるだけだ。





飽きたらまた他の女と遊べばいいわけだし。





…ただ、他の女と恵那は、最初から今もずっと違っていた。





初めて俺の部屋に来た時は、すげー怒ってたし。


気まぐれでキスをした時も、めっちゃ怒られた。





普通、喜ぶとこだろ?





掃除当番だってなんだって、恵那は見えないところで1人でいつも頑張っている。




俺にあんなことされておきながら、最近は無防備に近づいてくるし、ヘラヘラ笑った顔見せてくるし。





ほんと、わけわかんねー。
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