俺が好きって認めれば?【完】
「あー、今は昼飯食べてたとこですけど」





先輩とは俺が中学1年生の時に知り合い、先輩が卒業するまでの2年間、よく遊んでいた記憶がある。





見た目はまあまあ綺麗な人だったけど。


確か性格にちょっと問題あったんだっけ。





付き合ってもいないのに、彼女面したり何かと面倒だったよな。





「ならさ、久しぶりに今から私と遊んでよ?」


「えっ、今から?」





すると遊が俺の声から察したのか、眉間にシワを寄せ、怪しいといった目つきをしていた。





…なんなんだよ、あいつ。


いちいち、キモい顔すんなよ。





俺は遊に冷たい視線で一瞥すると、窓の外へ視線を移す。





「今からよっ。今日うちの親、夜まで帰って来ないし…いいでしょ?」





なんだ、そういうことね。


最初っからそのつもりで、俺に電話してきたってわけか。
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