俺が好きって認めれば?【完】
まあ別に暇だし行ってやってもいいけど。


…断る理由もないし。





「…じゃあ、また着く頃になったら連絡しますねー」


「やったー♪さすが恭哉っ!じゃあ待ってるね~」





と、電話越しから甘ったるい声を聞き、電話を切った。





「おいおい、まさか女の子からのお誘いか!?」


「まあな」





俺は淡々とそう告げると、カフェを出る準備をしだす。





「せっかく最近は遊ばなくなったと思ったのにな~」


「なんだよそれ。別に俺の勝手だろ」


「そーだけどさーー!」





何故か遊は不満そうな様子を見せる。





「俺がこういう人間ってことは、遊が1番知ってるじゃん」


「でもさ、昔と今は違うじゃん?恭哉が今そんなことしてたら、悲しむ女の子がいるんじゃないの?」





…悲しむ女の子?


そんなの誰もいないと思うけど。





それに俺は今も昔も変わった覚えはないし。
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