俺が好きって認めれば?【完】
「…とりあえず、俺もう行くから」





ま、そのうち機嫌も直るだろ。





「どうぞどうぞ!恭哉なんて、どこへでも行ってこい!」





遊は俺の方へ一切振り向くことなく、追っ払うような手つきでそう言い放ったのだった。





…全く、なんなんだよ。





俺はやれやれと思いつつ、カフェを後にした。





そして俺は先輩の家へ向かう途中、遊の言った言葉を思い出していた。





恵那が悲しむってどういうことだよ。





例え俺のことが好きだとしても、俺がこういう性格だって知ってるだろ?





あれだけ恵那のことからかって、反応を楽しんでいたくらいだし。
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