俺が好きって認めれば?【完】
なっ、なにこの状況…!?





こんな近くで、楽しそうな顔向けないでよ~!





珍しすぎて緊張してドキドキしちゃうし…


それに、恭哉君の手から伝わる温もりがくすぐったくて…





恭哉君の顔を見ることが出来ず、目を瞑ってしまったため、されるがままになっていた。





「恵那の顔、ムチムチしてつまみやすいな」


「うっ、うるひゃい~…はやく、離してよっ」


「んー…まだダメ」





まだダメ!?


それっていつになったら解放してくれるのよ…!





言い返そうと目を開けたことで、至近距離で視線がぶつかる。





あっ…。





恭哉君の目に1度捕らわれるともう抜け出せない。


逸らすことが出来ない。





吸い込まれるように、見つめることしか出来なくなるのだ。





早く、早く…逸らさないと。


じゃないと、心臓の音がドキドキして、顔が熱くなってきて…
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