俺が好きって認めれば？【完】

重い足取りでスマホを片手に、担任に聞いた住所に向かう。





ただ、その相手が問題なんだよね～…





嫌いってわけじゃないけど、苦手というかなんというか。





あんまり喋ったことのない人だしな～


私とはタイプの違う人だし。





そのある人物というのは…





学校1のモテ男、佐伯恭哉(Saeki Kyoya)君だ。





2年生で初めて同じクラスになり、その人気っぷりに驚いたのをよく覚えている。





1年生の頃から有名で名前くらいは聞いたことがあった。


でも、興味もなかったし、関りもなかったため、全く気にかけたことがない。





だからこそ、恭哉君のモテっぷりには正直驚いた。





彼の周りにはいつも女の子が沢山いて、黄色い声で溢れている。


ちょっとした芸能人レベルの人気っぷりだ。