俺が好きって認めれば?【完】
何とも言い難い感情がグルグルと巡るだけだった。





その時、頬を伝う一筋の雫が零れ落ちる。





「…どうしよう…私、恭哉君に酷いこと、しちゃった…」





頭の中を過ったのは恭哉君のことだった。


それと同時に涙がポロポロと零れる。





隼人君に酷いことを言われショックだったのに、それでも涙は出なかった。





それなのに、今恭哉君のことを思うと、胸が痛くて辛くて、涙を止めることが出来ない。





なんで…恭哉君のことを思うたび、こんなに涙が出てきちゃうの…っ。





私は必死に目を擦って涙を止めようとする。


しかし制服の裾がじんわりと濡れるだけで、涙は溢れるばかりだった。





そして、暫くの間公園で泣き続けていた。





ようやく涙は止まったものの、おかげ様で目を赤く腫れていた。
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