俺が好きって認めれば?【完】
「えっ、鈍感?」





聞き返す私に恭哉君はわざとらしくため息をつく。





「俺はお前と違ってお人好しなんかじゃない」


「うん?それは分かってるよ」


「…俺は、どうでもいい奴に構ったり気を配ったりしない」


「うん?そうだね?」





目をパチパチとさせる私に、恭哉君は心底呆れていた。





「他の奴にこういうことしないから」





突然右手を私の頬へと添えると、そのまま私へと顔を近づけ、瞳近くの涙の痕をペロリと舐めたのだった。





「きょ、きょ、恭哉君っっ!?」





恭哉君は自分の唇をペロリと舐め、挑戦的な目を私に向ける。





「気づけ、バーカ」





いっ、今、舐められた…!


えっ…舐めた、よね…!?





それに、他の奴にこういうことしないって、どういうこと!?
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