俺が好きって認めれば?【完】
アホ面を浮かべる私に、大胆不敵な笑みを浮かべた恭哉君は言う。





「恵那の涙は俺が全部拭ってやる。ていうか、もう泣かせないけどね」





なっ、なにそれ…


なんでそんなこと、私なんかに…





すると突然、2人の空間を割くように恭哉君のスマホの着信が鳴った。





「ん、遊か」





恭哉君はパニック状態の私を傍らに残し、平然とした様子で携帯に出ていた。





電話の相手は遊君らしく、何か話しているようだったが、今の私にとってそんな内容などどうでもいいことだった。





まってまって…!


全然意味が分かんない…!





ちゃんと説明してくれなきゃ、分かんないよ~…!





すると電話が終わったらしく、私は言葉の意味を聞こうと口を開く前に、恭哉君が先に話し出す。





「お前さ、携帯の電源切れてない?」
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